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« 実家ならではなので | もぐった »

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最近

気温の高さで眠いです。
チャリ漕いでてうとーっとしそうになってあー危なーい。
実際にはもちろん大丈夫でしたけど、暖かい時期になると気分とか気持ちもほわーとしますね…
朝は今のトコフツーに起きれてますけど、多分そのうち朝も起きれなくなるんです。
春眠暁を覚えずってやつですね。
あぁぁ…いや俺いつもそんなこと言ってるんだった。冬は冬眠ーとか夏は夏バテーとか言ってるので…
あー眠ーい。
いつでも眠ーい。

あ、今日は銀/魂だ。S/O/W(でしたっけ綴り)のパロの後編だ。

ちょっと久しぶりになるんですかね?
SS投下しまーす。ちょっと…どこかだいぶ長いでーす。やっぱコレちゃんとまとめて打った方が良かったのかにゃー…



ここ2日3日気にかけていたある一ヶ所、変化が元に戻っていた。
一つの命が、消えたのだ。それを、本来そう思わないだろうが、寂しそうにしているように見えた。


「君の足元は縦糸と同じだ」

言えば、相手は呆れたような表情をした。肌も髪も色素の薄目な彼は、左の深い湖の色をした瞳で私を捉える。
左の碧は多少他と比べて色素が濃い。右は普段、眼帯の下で、だがしかし今は淡く濁ったような色が見えている。

「おや、今日は君の右も見ることができるとは。私にとって良い日となるようだ」
「あー…?うん、アンタ意味解らん。今に始まった事じゃねぇけどさ。さっきの、何言いたいわけよ?」
「君のお気に召すままに、という事だ。それにしても何故、今日は眼を晒している?」

彼の正面に立ち、左手を上げる。
だが、私の手は何にも触れずに止まる。私の意図を察した彼が、頬にも右目にも触れさせまいと半歩下がったからだ。

「触れさせてはくれないのか」
「男に触られて嬉しい性質じゃないんでね。とりあえず聞かれたことに先ツッコんどくわ、今眼帯洗ってんの」
「スキンシップは過度である必要は無いが、ある程度は必要だろう?」
「必要じゃねぇよ。つーか答えたのにスルーかい」

くる、と彼は踵を返す。共に向かっていた部屋に入り、机に向かう彼を机を挟んで眺めた。

「あー事務仕事はめんどくせぇ…何見てんだ」
「君が眼帯をしていないという機会はあまりない」
「見物料取んぞ」
「君になら喜んで払おう」
「うげー」

少し右に顔を向けて、彼が舌を突き出した。
椅子を運んできて、向かい合わせで机に着く。こちら側には足元にスペースが無い、故に座りにくい事この上ない。
だが、話を続けるには近い距離が良い。

「で?」
「何かな」
「さっきの。縦糸、だっけか?何の話」
「君は君の思うように生きれば良い、という事だ」

顔いっぱいに疑問符を浮かべた彼に、ゆっくり笑いかけた。
眼帯をしていない彼と違って仮面を着けたままの私を、彼がじっと見る。視線だけで先を促され、言葉を続けた。

「先日、蜘蛛と蝶を見たのだ。蜘蛛の巣に囚われた蝶を」
「はぁ?何また突飛な」
「本来ならば喰う者と喰われる者だ。だが、蜘蛛は蝶が死ぬまで動かなかった。2,3日の間だ」
「…虫に逃げらんねぇヤツ見て哂うなんて感情あるのかぁ?」
「それは私には解らない。それに、そのような様子よりは哀しげな雰囲気の方が強いように感じた」

捕らえた相手が弱っていく事を哀しむような。
美しい物が手に入ったとしても、その事で輝きを喪う事を哀しむような。

「勿論、相手は虫だ。そんな感情は無いかもしれない。だが、私は、そのように感じる事を回避したいと思う」
「はぁ、そーですか」
「だから、君の足元には私の糸が在ろうとも、自由に好きな所に行ける様望む」
「あぁ、蜘蛛の縦糸ってくっつかねぇんだっけ…」
「如何にも」

話しながらも、否、私の話を聞きながらも手元の資料その他から目を上げずに仕事をこなしていた彼が、肘をついて私に目線を寄越した。

「俺に、好きなトコ行っても良いって?」
「私の独断だが」

それでも君が望むなら、と頷く。
は、と息を吐いて、彼は苦笑した。そして口を開く。

「アンタ、あんまし俺を手放す気ないんだろぉが?」
「…君の意志を曲げるような結果を招くとすれば、それは私の真意には反する」
「ふぅん?…でも気にすんな?俺はどうせ、ココ以外にいる場所はないんだから」

ふ、と笑って彼が言う。言葉に含まれる自嘲に、私は気付かない振りをするしかなかった。
彼が、そうして自身を守っている事も、気付いてしまったから。同時に、この場所を去らないという選択で、私の立場にも影響が出ないように、守られてしまっている事にも。
何と情けないことか。

「ここにいる事を望んでくれるのならば、全力を持って私が君を守ろう」
「俺守られんでも平気だけどな」
「そう言わずとも、全て委ねてくれて構わない」
「そーかい?じゃあコレ全部やれ、資料の確認やら何やら」
「君の仕事を奪ってしまうのは本意ではない」
「何だよソレ!矛盾してんぞー」

言いながらも笑ってくれる。
そのように笑ってくれるのであれば。
全身全霊をかけて、守ることを誓おう、私の魂にかけて。



やっちまたーい!いっぺんやってみたかったアロニルです!
…あんましアロウズ感が出てないですけど。ブシドーじゃねぇなこれ。
ニールは記憶喪失的な感じです。創作に優しい且つ便利な設定の一つの記憶喪失的な感じです。

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