大概数日前までは覚えてるのに一番大切な前日や当日に忘れるもの。
母の日ですねー。
買い物行ってあッ!!と気づいた。毎年弟とワリカンで花を母上に送ってはいるんですが、去年も今年も発送が当日というアバウトさ加減…
いやん申し訳ない母上。
にしても母の日すごい。買い物行った店で、卵が半額くらいになってました!賞味期限とかじゃなく、今日限定とかで!!
…何という関係ない話…
一人モンだと主婦的な話が出てきてしまって何かリアルくさいですね。
だって話題がないんだ。
さて、せっかくの母の日ですので。投下投下。
久々の年齢順変動家族パロですよ!…年齢順を変えてしまった事は本当に間違った…な…
「なーんかなー?すっげぇ追い出されたくさいんだよな」
「…そんな事、ないと思うけど」
フェルト・グレイスと街をぶらぶらと歩きながら、ロックオンはごちた。
何でもない、普通の日曜、の筈。
今日は朝からまたいつものように朝飯作って洗濯して、あぁ、天気も良いし誰かの布団でも干そう、などと考えていたのは朝の9時頃。
朝食の後に、フェルトが訪ねて来て、そしてそのまませっかくだから出かけて来い、と見送られた。
もちろん、フェルトと出掛ける事はやぶさかではない。家事をする以外に予定だってなかった。
「まぁ、そうだよなー。気にしてても仕方ねぇし…ハロも連れて来れなかったし、どーする?」
「どう、って?」
「いや、フェルトの行きたいトコとか行こうかって」
「ロックオンは、行きたいとこないの?」
「んー?俺?」
思いもしなかったいきなりの外出だ。
財布は持ったが、そんなにも金がある訳でもなし、さて、どうしたものか。
「私は、ロックオンと出掛けるのとても久し振りでそれだけで楽しいから、どこでも良いよ」
「はは、何か嬉しい事言ってもらっちゃてんなぁ」
彼女はもともと同じ施設にいた人だ。
年齢は刹那と同じだが、ロックオンとは昔からよく話していた。それでも、ティエリアの意向で施設を出てから、会う回数は格段に減ってしまっている。
以前は家に来る回数も多かったが、やはり中学と高校では忙しさが違うのだろう、なかなか会う機会が取れなくなった。
「とりあえず、何か知らねぇけど一日出とけとか言われたし、郊外に出来たっつうショッピングモール?にでも行こうか」
「うん」
にっこり、笑って返事をくれるフェルトに笑い返す。
行って、することがあるかは分からないが、金のない子供同士が暇をつぶすにはちょうど良いだろ、と考えた。
* * *
「ひとおぉすぎ…」
「日曜日だからね」
「皆暇だなー…人の事言えんけど」
夕方、アレルヤからのメールで帰宅のために市内循環バスに乗った。
もうそろそろ帰っておいでー、と相変わらずのんびりした雰囲気の内容だったが、それにしても追い出しておいて勝手なものだとも思う。
結局、ショッピングモールでした事と言えば、とりあえず回って少し服を見て、安い店で昼食を摂って。
昼からはまずゲームセンターで金額を600円まで(つまりは3回)に決めてガンシューティングをした。ちなみに3種類やり、すべてオールクリア。これはいつもリヒティに何でっすか!!と叫ばれる。言われても得意だから、としか答えられないが。
フェルトは横で見ていて、特にゲームはしなかったが、とりあえず楽しんでくれていた様なのでまぁ良しとした。
そして後はほとんど本屋で本を見て回った。この本がどう、あの作者はどう、そんな話で盛り上がれるのだから自分たちは安上がりだと思う。
「なぁフェルト、」
「何?」
「楽しかった?」
「楽しかったよ。…ロックオンは?」
「楽しかったぜ。普段日曜ったってこんな事しねぇもん」
笑って言えば、良かったね、と言われた。
間違いなく本当の事を言っただけなのだが、少し自分が子供だなぁ、と思う。
歩きながら今日一日の話をして、頭の中では晩飯どうしよう、食材のありものだけでなんとかするか、などと考えていたら、家に着いたところでフェルトがチャイムを押した。
「フェルト?んなモン押さなくても鍵持ってるぜ俺」
「良いの。あのね、ロックオン、」
言って、フェルトが言葉を止める。
何だろうと続きを待てば、玄関が開いた。
「「「いつもありがとう」」」
「さんきゅな」
「…へっ」
柔らかく笑うフェルトの横で、玄関から兄4人が出てきてカルテットで言った。ハレルヤはセリフが違ったが。
一体なんの事だろう、いやいつも家事をしてはいるが、その事?そうだとしても、いつだって彼らは礼をくれているのに。
ぽかん、としていたらフェルトが口を開いて言った。
「母の日だよ」
「…は、はの日?」
「うん、いつもありがとうっていうのをね、やっぱり何かしたくって」
アレルヤがロックオンの疑問に答える。
「勤労感謝の日じゃ違うし、子供の日はいつも家事とかありがとう、じゃないでしょう?だから、今日は家のこと全部僕らがやって、遊んでもらおうと思って」
「それで、私も協力したの」
「機会があればいつかするべきだと思っていた」
「思いついたのは君じゃないだろう、刹那」
「アンタでもないぞティエリア」
また軽い言い合いを始める。諌めながら、ロックオンの脳は理解がやっと追いついてきた。
「いや、でも俺はしたくてしてるんだし、そんなん…」
「テメェは馬鹿だな」
「ハレルヤ?」
ぐしぐしと頭を押される。否、これはガサツだが撫でてくれているのだ。
彼なりの愛情表現というやつ。でもちょっと痛い。
「好意は大人しく有り難く受け取るもんだろォが」
「ハレルヤ、あんましやるとロックオンが縮んじゃうよ」
アレルヤが困った顔をしてハレルヤに告げる。
んなワケあるか、言いながらハレルヤが家の中にロックオンを促した。
キッチンの方からは、空腹を自覚させる良い匂いが流れてくる。
あぁ、自分はなんて。
「…そっか、そんじゃあやっさしー兄ちゃんらのご好意に甘えるとしますかね」
幸せなんだろう!!
一番小っさくてもおかんで良いと思うんですよニールは。おかんですよニールは!!(強調
ちょっと出してない設定とか出してしまってすみません。もともと施設にいた設定があるんですが、まぁそれは追々出していきたい気はしています。アバウトな!!
フェルトはろくおんとデートできれば何でも良い感じでした。PR